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日本美術サウンドアーカイヴ協力──倉重光則《1974年の七つのパフォーマンス(再現)》2020年

 

日本美術サウンドアーカイヴは倉重光則の新作映像作品《1974年の七つのパフォーマンス(再現)》の制作に協力しました。この作品は彼が1974年に田村画廊で行ったパフォーマンスが元になっています。新作は横須賀美術館で2020年11月14日から開催される展覧会「倉重光則+天野純治展──ミニマリズムのゆくえ」で上映されます。同展のカタログに1974年のパフォーマンスをめぐる論考を寄稿しました。
 
倉重は68年のデビューから5年ほど後、彼のトレードマークである蛍光灯をいったん手放し、自らの活動を見直すためにプライベートな場所でパフォーマンスをくり返しました。田村画廊での個展はその試行錯誤の過程を発表する機会でした。倉重は画廊にパフォーマンスの道具をすべて置き、壁にインストラクションを貼り、開催期間中に毎日ひとつのパフォーマンスを行いました。七つのパフォーマンスはいずれも、鏡を見つめる、画廊の隅にひそむ、音楽を聞くといった、受動的な行為を続けるというものでした。
 
新作《1974年の七つのパフォーマンス(再現)》は倉重によるこのパフォーマンスの再現を記録した映像作品です。論考では、これまで資料にもとづいて論じられてこなかった74年ごろの彼のパフォーマンスの詳細を描きだし、それが彼の創作活動とっていかなる意義があったのかを検討しました。

 
 
listening

倉重光則《音楽を聞く》1974年 音楽、テープレコーダー、カセットテープ ©倉重光則 撮影者不明

 
 
 
 
日本美術サウンドアーカイヴ協力──倉重光則《1974年の七つのパフォーマンス(再現)》2020年

横須賀美術館「倉重光則+天野純治展──ミニマリズムのゆくえ」2020年11月14日〜12月25日 展覧会詳細

倉重光則《1974年の七つのパフォーマンス(再現)》2020年
展示スペース、鉄、プロジェクター、DVDプレイヤー、DVD
カラー 110分
撮影・編集|松倉大夏
協力|日本美術サウンドアーカイヴ(金子智太郎)

テキスト
金子智太郎「奇妙な認識論──倉重光則の1974年の七つのパフォーマンス」2020年

 
 
 
倉重光則 略歴

1946 福岡県生まれ
1970 日本大学芸術学部美術学科中退

主な個展
1970「物質に対する暗黙の内に始められる透明化へのゲーム」田村画廊/東京
1997「不確定性正方形」コスタリング/メイヤーギャラリー/ミュンヘン
2000「青い不確定性正方形」LA アートコア・ブリュワリー・アネックス/ロサンゼルス
「Deep Blue Scenery」カスヤの森現代美術館/神奈川
2003「真青な風景」LA アートコア・ブリュワリー・アネックス/ロサンゼルス
「倉重光則展」伊丹市立美術館/兵庫
 第10回神奈川国際芸術フェスティバル FOCUS2003「青い浸蝕──depth of blue」神奈川県民ホールギャラリー/神奈川
2012「明滅するスクエアー」Hebel_121/バーゼル
2014「未完の地図 倉重光則展 ~荒川修作のいる場所で~」奈義町現代美術館ギャラリー/岡山

主なグループ展
1972「今日の作家展 ’72」横浜市民ギャラリー/神奈川
1980「余白」カティア・ピサロ/パリ
1981「第2回ハラアニュアル」原美術館/東京
1985「現代美術の展望──変貌するイマジネーション」福岡県立美術館/福岡
1992「神奈川アート・アニュアル ’92」神奈川県民ホールギャラリー/横浜
1994「矩形の森──思考するグリッド」埼玉県立近代美術館/埼玉
1996「ゆめおおおかアートプロジェクト」上大岡駅前交番/神奈川
2003「九州力──世界美術としての九州」熊本現代美術館/熊本
2004「Hand in Hand / Contrasts」クブス・ハノーヴァー/ハノーヴァー
2005「世界の呼吸法──アートの呼吸・呼吸のアート」DIC川村記念美術館/千葉
2016「瀬戸内国際芸術祭 2016(愛知県立芸術大学瀬戸内アートプロジェクト)」香川
2019「回遊劇場──大分アートフェスティバル 2019」大分合同新聞社旧紙庫/大分

パブリックコレクション
ギャラリー古今/東京、大分県立美術館/大分、千葉県立美術館/千葉、上大岡駅前交番「ゆめおおおか・プロジェクト」/神奈川、女木ハウス(愛知県立芸術大学プロデュース)/香川、コンラッド東京/東京、熊本現代美術館/熊本、アウディミュージアム/インゴルシュタット