倉重光則《1974年の七つのパフォーマンス(再現)》2020年

 
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倉重光則《音楽を聞く》1974年 音楽、テープレコーダー、カセットテープ ©倉重光則 撮影者不明

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倉重光則《音楽を聞く》2020年 音楽、テープレコーダー、カセットテープ ©倉重光則 撮影|勝又豊子
 
 

8月11日 《音楽を聞く》 音楽、テープレコーダー、カセットテープ

過去において私の生きた時間を記録する曲を選んで、カセットテープに録音する。そして、その前に座り、それらの音楽を聞く。それらの音楽によって、私は過去のことを思い出したり、なつかしくなったりする。そのことによって私の意識は過去に行こうとする。私はそれに対して、いまの時間を意識してそれらを打ち消す。そして、カセットテープから流れる音楽だけを聞く。その音楽のもつ過去の意味性をすべて打ち消し、その音楽自体を聞く。

 
 
 
 
 
 
日本美術サウンドアーカイヴ協力──倉重光則《1974年の七つのパフォーマンス(再現)》2020年

2020年11月14日〜12月25日 横須賀美術館「倉重光則+天野純治展──ミニマリズムのゆくえ」

展示作品
倉重光則《1974年の七つのパフォーマンス(再現)》2020年
展示スペース、鉄、プロジェクター、DVDプレイヤー、DVD
カラー 110分

撮影・編集|松倉大夏
協力|日本美術サウンドアーカイヴ(金子智太郎)

テキスト
金子智太郎「奇妙な認識論──倉重光則の1974年の七つのパフォーマンス」2020年

 
 
 
倉重光則 略歴

1946 福岡県生まれ
1970 日本大学芸術学部美術学科中退

主な個展
1970「物質に対する暗黙の内に始められる透明化へのゲーム」田村画廊/東京
1997「不確定性正方形」コスタリング/メイヤーギャラリー/ミュンヘン
2000「青い不確定性正方形」LA アートコア・ブリュワリー・アネックス/ロサンゼルス
「Deep Blue Scenery」カスヤの森現代美術館/神奈川
2003「真青な風景」LA アートコア・ブリュワリー・アネックス/ロサンゼルス
「倉重光則展」伊丹市立美術館/兵庫
 第10回神奈川国際芸術フェスティバル FOCUS2003「青い浸蝕──depth of blue」神奈川県民ホールギャラリー/神奈川
2012「明滅するスクエアー」Hebel_121/バーゼル
2014「未完の地図 倉重光則展 ~荒川修作のいる場所で~」奈義町現代美術館ギャラリー/岡山

主なグループ展
1972「今日の作家展 ’72」横浜市民ギャラリー/神奈川
1980「余白」カティア・ピサロ/パリ
1981「第2回ハラアニュアル」原美術館/東京
1985「現代美術の展望──変貌するイマジネーション」福岡県立美術館/福岡
1992「神奈川アート・アニュアル ’92」神奈川県民ホールギャラリー/横浜
1994「矩形の森──思考するグリッド」埼玉県立近代美術館/埼玉
1996「ゆめおおおかアートプロジェクト」上大岡駅前交番/神奈川
2003「九州力──世界美術としての九州」熊本現代美術館/熊本
2004「Hand in Hand / Contrasts」クブス・ハノーヴァー/ハノーヴァー
2005「世界の呼吸法──アートの呼吸・呼吸のアート」DIC川村記念美術館/千葉
2016「瀬戸内国際芸術祭 2016(愛知県立芸術大学瀬戸内アートプロジェクト)」香川
2019「回遊劇場──大分アートフェスティバル 2019」大分合同新聞社旧紙庫/大分

パブリックコレクション
ギャラリー古今/東京、大分県立美術館/大分、千葉県立美術館/千葉、上大岡駅前交番「ゆめおおおか・プロジェクト」/神奈川、女木ハウス(愛知県立芸術大学プロデュース)/香川、コンラッド東京/東京、熊本現代美術館/熊本、アウディミュージアム/インゴルシュタット